フェアトレード学ぼう 逗子で講義やワークショップ開催へ

 開発途上国の生産者と公正な取引をするフェアトレードについて学ぶ学生向けの講義やワークショップが21日から、逗子文化プラザ市民交流センター(逗子市逗子)などを会場に始まる。市などは19日まで、高校生、大学生を対象に参加者を募っている。

 講義やワークショップは、生産者の生活向上を支援する仕組みを通し、国際協力の在り方を考えてもらおうと、市と市民団体「逗子フェアトレードタウンの会」が企画。来年1月まで、計8回開く。

 講師役の同会のメンバーが、不当に低い賃金や児童労働によって安い商品が生産されている開発途上国での現状を説明。国際フェスタに足を運び、フェアトレード商品の生産過程も学ぶ。こうした知識を基に、フェアトレードを広めるための手法を考え、12月に市内で開催予定のイベントで発表する。

 昨年度に参加し、本年度はスタッフとして携わる予定の逗子開成高校2年の田中航さん(17)は「学生でも買い物を通して国際協力ができると実感した。世界の現状を地域に引き付けて考えられるようになった」と話し、多くの参加を呼び掛けている。

 定員は20人で、参加費は1回500円。21日の初回のみ、無料で体験参加できる。問い合わせは、市市民協働課電話046(873)1111。

学生たちがフェアトレードについて学ぶワークショップ(昨年の様子、市提供)

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