バトンつないで 2018 第21代高校生平和大使【9】

 〈設問〉(1)平和や核問題について関心を持ったきっかけ(2)もしも自分が日本の首相なら、核兵器廃絶の実現に向けて、まず何に着手するか(3)「平和」と聞いて思い浮かぶ情景(4)古里の「おすすめ平和スポット」とその理由

◎高田 愛弓(たかだ・あゆみ)さん(16)=静岡サレジオ高2年= 戦争の歴史に疑問

 (1)授業で歴史を習い始めた小学校高学年の頃、「戦争がないと歴史が進まないのはどうして」「なぜ過去に何度も戦争しているのに、今も繰り返すんだろう」と疑問を抱き、興味を持った。広島と長崎に家族旅行で連れて行ってもらったり、原爆について調べたりして、興味関心が深まっていった(2)国内の核兵器廃絶への関心を高めたい。外国への発信はその後だと思う。核兵器廃絶を目指しながら分裂している団体があると聞いたので、同じ目標にみんなが一緒に向かえるよう統一して勢いを強めたい(3)柔らかい光が差し込み、そこにいる人みんながほほ笑みをたたえている光景。穏やかなイメージで、平和の象徴であるハトも飛んでいそう(4)「駿府城公園」。犬の散歩をしている人が多く、知らない人でもあいさつしたり会話したりする。互いが互いを受け入れている印象がある。

◎北村 菜々(きたむら・なな)さん(16)=致遠館高2年(佐賀県)= 学校の日常が平和

 (1)小学生の時、佐賀県初選出の高校生平和大使の講演を学校で聞き、あこがれを抱いた。平和や核問題について勉強するようになったのは、平和大使になってから。私たちは核兵器廃絶を求めているが、世界には核抑止論などさまざまな意見があると分かった。意見を押し付け合うのではなく、分かり合うことが大事だと思う(2)いかに核兵器が非人道的で、この世界にとって必要がないものなのかを日本や世界中に伝えたい。世界を動かすためには、どのようにして廃棄するのか発言しないと説得力がないと思う。有識者の知見を得て、具体的な廃棄の方法を提案したい(3)人々の笑顔。笑顔でみんなが過ごす日常(4)「致遠館高」。学校で過ごす日常が平和だと思う。昼休みに教室で友人と話しているときなど、普段そう感じているわけではないが、考えてみれば「これが平和だな」と気付く。

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