7、8月は熱中症多発! 職場での対策呼び掛け 長崎労働局

 気温の高い日が続き、労働現場での熱中症の多発が懸念されるとして、長崎労働局は適切な温度管理や熱中症の起こりやすさを示す「暑さ指数」の活用などの対策を呼び掛けている。

 長崎労働局によると、2013~17年の5年間の職場における熱中症による死傷者(休業4日以上)は49人で、このうち死者は3人。7、8月の発生が9割近くを占めた。17年単年では死傷者は9人ですべて7、8月に発生。死者はいなかった。

 過去5年間の死傷者の業種別の内訳は、製造業12人、建設業10人、警備業8人、農漁業4人など。死者は建設業2人、農漁業1人だった。

 長崎労働局は、長崎県警備業協会やJA県中央会など五つの業界団体に取り組み強化を要請済み。「急激な気温上昇時や休憩明けなど、体が熱に適応できていない状況では熱中症の危険性がより高まる。作業環境や従業員の健康管理などに注意してほしい」としている。

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