明治の殉職警官悼む 新上五島署

 新上五島署は13日、140年前に有川村(現在の長崎県新上五島町有川郷)でまん延した伝染病患者を救護し、自らも感染、殉職した警察官の慰霊式典を同郷の江孕(えばらめ)墓地で営んだ。

 殉職したのは、25歳で亡くなった小西喜代三巡査。13日が命日に当たる。墓碑の傷みが進んだため、署員が積み立てた浄財で2014年3月に新しい慰霊碑を建立した。

 署員と地元住民計20人が参列し、献花。若手署員を代表して地域交通課の高野堅士郎巡査長(30)が「(小西巡査の)偉業を後世に語り継ぎ、警察官の仕事に誇りを持って職務にまい進したい」と決意を述べた。

明治の殉職警官悼む 新上五島署

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