<福島第1>トリチウム水処分 富岡、郡山で8月に公聴会

 東京電力福島第1原発事故の汚染水を浄化した後に残る放射性物質トリチウムを含んだ水の処分を検討する政府の小委員会が13日、経済産業省内であり、国民から意見を聞く公聴会を8月末に福島県と東京都の3会場で開くことを決めた。

 公聴会は8月30日に同県富岡町、翌31日には郡山市と東京都でそれぞれ開催する。意見表明者は個人と団体に分け、1会場当たり計10~15人を想定する。募集要項は今月中にホームページで公表する予定。

 協議で事務局は、溶け落ちた核燃料(デブリ)の取り出しなどの廃炉作業に向け、敷地内に一定規模の土地を確保する必要性を示した。トリチウム水を保管するタンクの増設は限界に近づいており、保管タンクの撤去を選択肢の一つとして示唆した形だ。

 トリチウム水を巡り、原子力規制委員会は希釈した上で「海洋放出」を主張する一方、地元では風評被害の懸念が根強い。処分方法の議論は今後、曲折する可能性がある。

 近畿大などの研究グループが6月、トリチウムを含んだ水の分離、除去に成功したと発表したことも話題となり、事務局は「まだ実験室の段階で、実用化には課題があると聞いている」と説明した。

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河北新報

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