東流の「妙林尼」ソラリアの「巴御前」 男の祭りに「強い女」見参

鉄砲にドキリとさせられる六番山笠・東流の舁き山笠の妙林尼の人形

鉄砲を構えた尼さんに白馬の女武者…。男の祭りとして知られる「博多祇園山笠」だが、今年は美貌の女人形が異彩を放つ。聞けば男顔負けの武勇伝に彩られた「強い女」たち。祭りは間もなく終幕だが、お見逃しの方はぜひ一見を-。

尼姿の優しげな女性に見とれながら視線を下げると、突き出された銃口にドキリ。六番山笠・東流(ながれ)の舁(か)き山笠「思君慈母成鬼神(きみをおもえばじぼもきしんとならん)」は出陣した息子に代わって島津軍から豊後鶴崎城を守り抜いた妙林尼。「山笠の間に留守を守るごりょんさんへの敬意を込めた」と野村昌弘総務。両膝をそろえた姿は古風な女性らしさを醸し出すが、12日の追い山ならしでは最速タイムを記録するなどやはり“猛女”?

一方、十番山笠・ソラリアの飾り山笠「巴(ともえ)御前」は宇治川の戦いで敗死した源義仲に従った女武者。剛力の敵将を単独で討ち取るほどの強さだが、人形は「平家物語」の「容顔まことにすぐれたり」の記述通り秀麗な顔立ち。白馬にまたがる甲冑(かっちゅう)姿はジャンヌ・ダルクのよう。羽立伸弘山笠委員は「うちはおしゃれな女性客が多い施設なので、美しく強い巴御前は共感を得られたのでは」と満足げ。

=2018/07/14付 西日本新聞朝刊=

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