ロシアワールドカップで一躍スーパースタとなったフランス代表FWキリアン・ムバッペだが、大会を通して時間稼ぎのようなことをするシーンが目立っている。準決勝ベルギー戦ではボールをなかなか相手に渡そうとしなかったり、意図的に時間を潰す素振りを見せていた。準々決勝ウルグアイ戦ではリードしてからトリッキーなプレイを披露し、ウルグアイの選手の怒りを買う場面もあり、何かとムバッペはトラブルを起こしている。
こうした姿勢には批判も出ており、一部ではパリ・サンジェルマンのチームメイトであるFWネイマールから悪影響を受けているのではといった意見まで出ている。ネイマールが試合終盤に相手を挑発するようなトリッキーなプレイを見せたり、過度に痛がって時間を潰したりするのは見慣れた光景だ。
英『Daily Mail』によると、PSGのチームメイトであるDFトマ・ムニエはムバッペにこうした行為をやめるよう呼びかけている。
「パリではあのようなことをするのは見たことがない。指示を受けていたのだろう。キリアンは才能のある将来のスーパースターだ。悪い影響を受けないことを願うよ。ジダンやロナウドがレジェンドとなったのは、彼らがピッチ上で誇りと欲望を持ってプレイしていたからだ。ジダンとロナウドの目標は映画のようなことをするのではない。常にリスペクトを示していた。時間が経ってキリアンも成熟すればそうした姿勢がレジェンドになるために重要なものだと分かるだろう」
時間を稼ぐことも時には必要だが、あまり露骨にやりすぎると悪役イメージが定着してしまう。まだ10代のムバッペがそうした小細工を覚えるのは早いのかもしれない。