県教委、採点最優先日程に ミス問題で改善策決定

 県内公立校入試の採点ミス問題で、県教育委員会は13日、定例会議を開き、再発防止・改善策を決定した。先に公表した最終案を踏まえながら、余裕ある日程の確保、業務進行管理の徹底を明記し、期間中は採点業務を最優先する体制づくりを各校に求めた。各校に周知した上で、引き続き採点マニュアルの作成を進める。

 再発防止・改善策はおおむね最終案を踏襲し、▽答案を複写して行う2系統の採点▽解答用紙の改善▽配点の統一▽記述式の削減▽合否判定ラインの答案の再点検—などを盛り込んだ。県高校教育課は「確実に実行し、ミスを出さない体制を整え、信頼回復に努める」としている。

 日程の改善については、「高校入学者選抜の日程を第一に考え、余裕ある採点日程を確保する」と明記した。県内の公立高入試は例年3月10日で17日に合否発表し、この間の4日間を採点日としているが、2日程度で終え、残りを授業などに充てているのが実情。このため、業務進行の担当者を置き、予定された日程を十分に使って採点・点検に臨む。

 さらに科目別の業務量や教員数にも考慮して対応するとした。新たな採点方法の導入で従来より時間を要する可能性があり、各校に対し、日程の調整も求める。

 最終案で2019年度の導入を見送る考えを示したマークシート方式については、引き続き20年度以降の導入の可否を検討する。

 この日の定例会議では、委員から「不都合があれば柔軟に見直しを」「校長のリーダーシップが重要になる」といった意見が出た。広瀬渉教育長は「県教委としての方向性、大きな柱を示したが、学校の事情も考慮して進める」と述べた。

 県教委は8月をめどに、設問や解答用紙のイメージを中学校に示す方針。12月の採点マニュアル完成に向け、10月をめどに原案を作る。

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