久大線全線復旧 沿線住民、歓喜に沸く

日田駅は喜びに沸いた。約1年ぶりに到着した観光列車「ゆふいんの森」を送り出す市民ら=14日午前10時47分、日田市、撮影・木本崇
「復興列車」の通過を待ちわびる住民ら=14日午前、日田市友田
JR久大線の全線復旧を祝う玖珠町民ら=14日午前、玖珠町の豊後森機関庫公園

 うれしい「日常」が戻った。JR久大線が全線復旧した14日、県内沿線の駅、地域、街は歓喜に沸いた。「暮らしが活気づく」「待ちに待った日が来た」―。昨年7月5日の福岡・大分豪雨から約1年。「復興」を乗せて走る列車を、各地の住民らは手を振って出迎えた。

 日田市の光岡(てるおか)駅近くの歩道には市民らが詰め掛け、ゆふいんの森の通過とともに「久大線をつないで、九州に活気を」とのメッセージを記した風船6千個を飛ばした。吹上町の長野藍子さん(35)は「待ちに待っていました。感動した」。

 新しい花月川橋梁の周辺では、住民らが緑色の旗などを手に通過を待った。丸の内こども園の羽野愛生(うき)ちゃん(5)は「みんなでお帰りと言って手を振ったのが楽しい」と笑顔。

 日田駅には約千人(JR九州発表)が集まった。午前10時40分すぎ、列車が入ると日田祇園囃子(ばやし)保存会が優雅な音色を響かせた。

 博多駅で出発の合図

 JR博多駅での出発式には沿線自治体やJR関係者ら約50人が集まった。

 午前9時14分に入線した「ゆふいんの森1号」を拍手で迎え、JR九州の青柳俊彦社長や小川洋福岡県知事らがテープカット。森勝之博多駅長(大分市出身)や久大線沿線のキャンペーンレディーが出発の合図を送り、看板列車は由布院駅に向かって静かに出発した。

 駅構内などでは沿線自治体が観光パンフレットを配り、県産カボスを販売。由布院温泉の「手湯」を楽しんでもらった。

 「復活」を告げる警笛

 日田発久留米行き普通の始発列車(2両編成)には、日田市民や県外の鉄道ファンら約40人が乗り込んだ。

 夜が明けた午前5時25分、定刻通りに出発。新しい花月川橋梁(きょうりょう)の手前で高らかに警笛を鳴らし、線路脇などで見守る市民に「復活」を告げた。その姿を橋梁近くで写真に収めた佐賀市の会社員信末昌秀さん(34)は「久大線がつながったと実感した」と感激していた。

 各駅で温かく歓迎

 玖珠町の豊後森駅では地元の園児でつくる鼓笛隊が観光列車「ゆふいんの森」をお出迎え。千個の風船を飛ばし、近くの豊後森機関庫には全長35メートルのジャンボこいのぼりも登場、全線復旧を祝福した。同町大隈の小関峻椰(おぜき・しゅんや)君(9)=塚脇小3年=は「うれしい。列車に乗って僕も旅行に行きたい」。

 九重町の豊後中村駅では園児や保護者ら約100人が手を振り、由布院駅でも2千個のバルーンを夏空へ。降り立った乗客を温かく歓迎した。

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