「石川の書展」が開幕

 石川県内最高水準の書の展覧会「石川の書展」(県書美術連盟、北國新聞社主催)は14日、金沢21世紀美術館市民ギャラリーA・Bで開幕し、地元書壇をけん引する同連盟の重鎮から中堅、気鋭の書家までの774点が公開された。文字の大小や線の強弱、墨の濃淡が作品に「墨のリズム」をつくり出し、開場を待ちかねた大勢の来場者の心を打った。

 石川の書展は地元書壇の振興を目的に、会員・一般の部それぞれに賞制度を設けた公募展である。漢字、かな、篆刻(てんこく)などの多彩な作品が、会派や社中の垣根を越えて寄せられ、日頃の精進の成果を競い合う。

 県書美術連盟の評議員、会員の出品作から選ばれる大賞を射止めた山田春華(しゅんか)さん(金沢市)の「高青邱(こうせいきゅう)詩(し)」は、金箔(きんぱく)が全面に貼られた特注の金紙に中国・明時代の詩人、高青邱の漢詩をしたためた。和紙と比べて金箔は墨を吸わずに扱いにくいが、試行錯誤を繰り返して力強い秀作を完成させた。

 準大賞に選ばれた中谷知佳さん(同市)の「追想」、藤渓了学(ふじたにりょうがく)さん(同市)の「李白詩」、一般の部の最高賞となった河地鶴雪さん(同市)の作品なども来場者の関心を集めた。

 開場式では、県書美術連盟会長の飛田秀一北國新聞社会長のメッセージを同連盟理事長の砂塚隆広北國新聞社常務が読み上げた。表正人県県民文化スポーツ部長、山野之義金沢市長が祝辞を述べた。

 展示は20日まで。会期中の各日午後2時から、書家による作品解説が行われる。入場料は500円(中学生以下は無料)となっている。

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