“2年前”よりも一歩前に進んだ「上手くなりたい気持ち」…沖せいらは尊敬する先輩に師事

プロ初優勝に向けて沖せいらが好調!(撮影:鈴木祥)

<サマンサタバサ ガールズコレクション・レディース 2日目◇14日◇イーグルポイントゴルフクラブ(6,588ヤード・パー72)>

照りつける強い日差しの中で行われた国内女子ツアー「サマンサタバサ ガールズコレクション・レディース 」2日目。初日に6アンダー・首位タイ発進となった沖せいらが、スコアを3つ伸ばし、トータル9アンダーで首位タイをキープ。初優勝へ向けて、好位置を守った。

一時はトータル11アンダーまでスコアを伸ばし、単独首位フィニッシュすると思われたが、終盤の16番、17番で連続ボギー。最終18番も2.5mのパーパットを残してしまう。それでも「前の2ホールも同じ距離を外していたので、最後は気持ちで入れました」と、ナイスパーセーブに試合後はホッとした表情を見せた。

25歳の沖は、近年では珍しい大学卒業組。高校卒業時に極度のスランプに陥り、プロテストを回避して、東北福祉大学に入学。1学年上には松山英樹、同級生には古田幸希、竹安俊也らがいる。2015年はプロテスト合格ならずも、ファイナルQT1位となり、16年は初のツアー本格参戦。17年に受験した2度目のプロテストは、勝みなみ、新垣比菜ら黄金世代が多く参戦するなか見事合格。今季はQTランク29位で前半戦を戦い、後半戦もリランキング36位と出場継続の権利を得ている。

同学年は成田美寿々、福田真未、青木瀬令奈など、すでにツアーの中核選手が多い世代。プロテスト合格同期の多くは年下となるが、イジられ役となっているようで、食事をする機会の多い松田鈴英は「最初はせいらさんと呼んでいましたが、いまは“沖”とからかうことも…でもすごくやさしくて、気配りができる、大好きです」、勝みなみは「年齢差を感じさせない対応をしてくれる方ですね」と、愛されキャラに徹している。

だが、なかなか年上には積極的にいけないタイプで、昨年のプロテスト合格後に話を聞くと…「もともと人見知りなので(年上に)フレンドリーにいけないんですよね」。だが今季は「プレースタイルがすごく好きなんです」という、大学の先輩であり、憧れの佐伯三貴と交流を持つ。

「『中京ブリヂストン』以降から、練習ラウンドをともにさせてもらうようになりました。教わっていることは…すべてです。私のショットを見てもらうと、緩んでいるように見えるみたいで“100%で打ちなさい”という言葉はつねに思い浮かべています。それにアプローチのタッチを眺めていても、すごく勉強になります。練習場でも声をかけてくださるのですごくありがたいですね」

2年前の初のフル参戦時は、交流の幅を広げることができなかったという沖だが、「上手くなりたいという気持ちは、当然以前より強くなっています」。ツアーを賑わす同級生、プロテスト同期に負けないため、お世話になる先輩に恩返しするため。「ここまできたら、優勝を狙います」と、最終日の伸ばしあいを勝ち抜きたい。(文・標英俊)

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