「優勝していた頃の自分に戻れている」 “秘策”実行の有村智恵がV圏内浮上

暑さ対策バッチリ! 有村智恵が優勝戦線に浮上した(撮影:鈴木祥)

<サマンサタバサ ガールズコレクション・レディース 2日目◇14日◇イーグルポイントゴルフクラブ(6,588ヤード・パー72)>

復活優勝へ手ごたえ十分だ! 2アンダー・27位タイからスタートした有村智恵が、5バーディ・ノーボギーの「67」と好ラウンド。トータル7アンダーまでスコアを伸ばし、一気に首位と2打差の8位タイへ浮上した。6月の「宮里藍 サントリーレディスオープン」ではプレーオフの末に2位。6年ぶりのツアー優勝まであと1歩のところまで迫った有村が、再び上位を賑わせる。

気温32.3度と蒸し暑さに包まれたコースで、有村が5バーディ。この結果に、「チャンスをある程度決めることができました。ティショットを曲げても、パーセーブできたりして、バーディを逃したホールもチャラにすることができました」と納得の表情を浮かべた。

炎天下でのプレーが続く今大会。有村は「暑いのは好きな方ではない」と口にする。そんな夏のシーズンを乗り切るため、ある秘策を実行していた。それが「オフの合宿を初めて東南アジアで実施しました」というもの。これまでのオフは米国に拠点を構え、トレーニングを続けていたが、「アメリカの暑さと日本の暑さが違って、(日本の暑さに)免疫ができていないことを去年感じました」と、今年から合宿先を変更。35度まで気温が上がるタイに1月の頭から3週間出向いて、特有の蒸し暑さに対応するため体を作りあげた。

そのなかでは、現地の人がジュースや甘いものを好んで口にすることに着目し、「糖分を摂らないといけないと思った。これが暑さを乗り切るための知恵なのかな」と、ラウンド中には普段飲まないというスポーツドリンクなどを積極的に取り入れている。

ここ6年間は優勝から遠ざかり、さらに米国ツアーから復帰した2016年から賞金シード復帰も果たせていない。今年もQT資格、リランキングでの出場を続けている。しかし有村は「ショットは、ほぼいけると思う。パット次第では、優勝していた頃の自分に戻れている」と今のプレーに強い自信をうかがわせる。

ここまでの獲得賞金は約2083万円。シード復帰も目前まで迫っている。しかし「そこは意識はしているが、賞金シードよりもっと先に行きたい。TOTO(ジャパンクラシック)や、欲を言えばリコー(LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ)にも出たい。そう考えると優勝するのが一番いい」と、復活のツアー14勝目を見据えている。強さを取り戻した有村が、再び国内女子ツアーを沸かせる存在となる。(文・間宮輝憲)

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