【MLB】レ軍外野手が本塁打強奪のスパイダーキャッチ 敵軍白旗「最高のセンター」

本塁打キャッチを見せたレッズのビリー・ハミルトン(左)【写真:AP】

フェンスによじ登り本塁打を“強奪”

 快足外野手で鳴らすレッズのビリー・ハミルトンが、13日(日本時間14日)のカージナルス戦でまたもホームランをもぎ取る超美技を演じた。7回裏、カージナルスのマット・カーペンターが放った打球はぐんぐん伸び、センターバックスクリーン方向へ。ハミルトンは背走し、勢いよく外野フェンスを駆けあがると、体勢を崩しながらも体をひねってキャッチした。

 完全にフェンスオーバーの打球を“強奪”したハミルトンに、FOXスポーツ・オハイオの実況トム・ブレンナマン氏は「何てことでしょう! 信じられますか? ビリー・ハミルトンが、フェンスをよじ登り本塁打になったであろう打球をキャッチしました!」と興奮。

 また、MLB公式ツイッターは「OMG(オーマイゴッド)」というツイートとともに、このプレーの動画を配信し、リプライには、称賛のコメントがあふれ返った。

「スパイダーマンだ」

「キャッチオブザイヤーだ! 彼にゴールドグラブを!」

「アメージング!」

「ピッチャーは彼にステーキディナーの借りができたな」

打ったカーペンター「彼の方に打つとあまり良い気がしない」

 MLBのデータシステム、スタットキャストによると、打球の滞空時間は6秒で、ハミルトンはその間に85フィート(約25・9メートル)を背走。単純に計算すると、ハミルトンの走った速度は時速15・54キロとなり、自転車で走るのとほぼ同じスピードになる。こう書くとあまり速く感じないが、上空の打球を見ながらそのスピードで後ろ向きに走ると考えると、その身体能力は底知れない。

 MLB公式サイトでは、「2回目に振り返った時、ウォーニングトラックのあたりにいたんだ。もう1回打球を見上げて、また振り向いた時、『OK、フェンスがあそこならやってみよう』と思ったんだ。よじ登るには十分な時間があったよ」と語るハミルトンを紹介。

 また、カーペンターに打たれたレッズのギャレット投手は「あんなキャッチは見たことがない。僕の人生の中で最高のキャッチのひとつだと思う。僕が思うに、ビリーは最高のセンターだ」と賛辞を惜しまず、本塁打を1本損したかっこうのカーペンターも「優れたキャッチだった。グレートなプレーだ、間違いなくね。正直、彼の方へボールを打つときはいつもあまり良い気がしないんだ」と語ったことを報じている。

(Full-Count編集部)

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