「平和の火」広島へ パレスチナの平和活動家ら出発

 被爆地長崎から「平和の火」を携え、自転車で広島市を目指す「アースキャラバン2018長崎」の出発イベントが14日、長崎市上西山町の諏訪神社であり、パレスチナ出身の平和活動家、サミー・アワド氏らがスタートした。
 NPO法人アースキャラバン長崎実行委員会(新海智弓委員長)主催。福岡県八女市にともり続ける広島原爆の残り火を各地に届ける取り組みで、2016年から続けている。
 出発に先立つイベントでアワド氏は広島、長崎の原爆を「忘れないようにしている」と述べ、「いつかパレスチナも日本と同じように自由になる」と強調した。英国の詩人、クリス・モズデル氏も登壇し「この炎をすべての国家の良心にしよう」などと訴える詩を朗読。純心女子高音楽部による合唱なども繰り広げた。
 アワド氏のほか、元広島平和文化センター理事長のスティーブン・リーパー氏ら計3人が自転車で出発。熊本市などを経て今月下旬に広島市到着を目指す。7月31日~8月11日は中東で平和イベントを展開する「アースキャラバン中東」も予定されている。

広島市に向け出発するアワド氏(中央)ら=長崎市、諏訪神社

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