J1再開

 いいでしょ、と銅像から声が聞こえてきそうでもある。皿踊りを踊る銅像に、女子高校生が法被を着せている。V・ファーレン長崎の応援のぼりを法被に仕立てたらしい。写真と記事が先日の紙面にある▲県立諫早農業高の生活科学科の3年生が作り、諫早市内の銅像17体に、法被やシャツやワンピースを着せた。V長崎のチームカラーの青とオレンジ色が鮮やかで、応援の機運を盛り上げたいという▲サッカーのワールドカップ(W杯)が幕を閉じ、2カ月ほど中断したJ1リーグが18日に再開される。V長崎は諫早でのホームゲームに臨み、対戦相手はヴィッセル神戸▲J1初参戦のV長崎は5勝2分け8敗で、現在15位。厳しい戦いを強いられているが、上にいるチームとの勝ち点差に大きな開きはなく、十分に浮上できる位置にある▲高田明社長が身を粉にして応援を、観戦を呼び掛けてきた。7試合を終えた時点でのホームでの観客数は、J2だった昨季の倍近い1万700人ほどで、昇格の効果はあった。確かにあったのだが、残念ながらリーグ全体では最も少ない▲深夜、テレビで日本代表を応援したW杯が終わり、身近なところで観戦できるJ1が再び始まる。スタンドで応援に声を枯らし、「やった、勝った」とこぶしを突き上げたい。これからが勝負だ。(徹)

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