フューチャーズ・ゲームはアメリカ選抜勝利 8本塁打が飛び出す乱打戦

【世界選抜6-10アメリカ選抜】@ナショナルズ・パーク

ホームランダービーを明日に控えた日本時間7月16日、会場のナショナルズ・パークでは有望選手達によるフューチャーズ・ゲームが行われた。トリー・ハンター監督率いるアメリカ選抜とデービッド・オルティス監督率いる世界選抜が対戦。8本塁打が飛び出す乱打戦となるもアメリカ選抜が2桁得点で逃げ切った。

アメリカ選抜の先発はパイレーツ3Aに所属しているミッチ・ケラー。今季は3階級でプレーし合計で9勝を挙げている。注目の初回は先頭のルイス・アレクサンダー・バサベを空振り三振に仕留めると後続も抑えて3者凡退スタートを切る。対する世界選抜の先発はアスレチックス2Aでプレーするヘスス・ルザード。2階級で合計8勝を記録している。こちらは2死からブレンダン・ロジャースにツーベースを浴びると続くナサニエル・ロウにタイムリーを打たれて1点を失った。

その後、試合は両軍ともに細かい投手継投と取られたら取り返すの乱打戦が展開されていく。3回1死一塁からはアメリカ選抜のマウンドにレッズ1Aに所属するハンター・グリーンが登場。最初の対戦となったアレクサンダー・バサベに対し初球から100マイルを計測するも4球目の102マイルのフォーシームを右中間スタンドへ運ばれいきなり失点となった。その後は立ち直り1回1/3を投げて2安打1失点だった。

今試合では8本塁打が飛び出す花火大会となった。特に20年続く有望選手達の晴れ舞台でその歴史に名を残したのは世界選抜の一員として出場し、現在はドジャース2Aに所属するユスニエル・ディアスだ。「3番・左翼」としてスタメン出場したディアスは5回に2ランを放つと7回には一時同点に追いつくソロ弾を打ち、この日は1試合2ホーマーと活躍。彼は史上2人目となる1試合2本塁打を記録し、さらに周囲の評価を上げたことだろう。ドジャースの球団内有望株ランキングでは4位に選出されている。

両軍合わせ20人の投手がマウンドに立ち、野手には22安打が飛び出した。試合終了後、MVPに選出されたのはレッズ1Aに所属するテイラー・トランメル。2打数2安打1打点、そして2得点と活躍し勝利に貢献した。今回試合に出場した中から果たして何人がメジャーの舞台に立ち、球界を背負って立つ選手となるだろうか。成長著しい有望株選手達の今後の活躍から目が離せない。

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