カネミ倉庫社長 一問一答/製造会社 なぜ特別扱いなのか

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 -PCB製造会社について。
 PCBが有害だと分かった時点で、カネカは全回収し自分のところで処理するのがごく普通の話だと思う。なぜ自ら引き取らないのか。全国に5カ所ある処理工場も国の政策で造られ、税金が投下されている。車の大手メーカーがエアバッグが作動しない恐れがあるとしてリコールを出したが、それを税金でやるといったら国民は怒るはず。なんでカネカは特別扱いされるのか。PCB廃棄物の違法投棄も相当あったと聞く。それに触った人が被害を受けないとも限らない。そういう意味でも罪は絶対にある。

 -カネミ倉庫の状況は。
 通常午前8時から午後5時。工場は三交代制。従業員は系列まで入れて200人弱。みんな家族がいて、路頭に迷わすわけにはいかないが、会社をつぶして俺一人首くくればと思うことも何回かあった。うちの企業体だけではどうしようもないところまで来ている。患者をきちんとケアできるシステムが必要。最終的に解決するには、カネカに何らかの形でコミットしてもらわなければならない。

 -カネミ倉庫が汚染油を離島の五島にあえて運んだといううわさがあるが。
 そんなことあるわけない。米ぬかが原料だから、販売はほとんどは米屋さん経由。意図的に五島に売ったとか、そんなわけない。(流通は)コントロールできない。

 -次世代被害について。
 科学的、医学的に認定されないといけない。

 -カネミ油症の責任をどう考えるか。
 過去の裁判でもカネカと大論争になった。今となっては検証しようもない。とにかくうちが悪くないとは言わないし、これからも言うつもりもない。だが企業としてどう責任を取るかという時、カネミ倉庫は50年やってきたし、カネカは金を一度払って「責任はない」と言い張っている。それが50年目の姿。原因はともあれ、カネカのPCBが混ざって売られた。カネミ倉庫にも責任はあるが、カネカにも責任はないわけはないだろう。