【Tour News】 ツール・ド・フランス第9ステージのケガでビヤモーズとククレールが棄権

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ポートと同じ落車に巻き込まれたククレール(左) (©Bettiniphoto)

フランスで開催中の第105回ツール・ド・フランス(UCIワールドツアー)は、7月15日に北部のルーベにゴールする石畳区間の第9ステージを競い、167選手が過酷なレースを完走した。しかし、多くの選手が落車をして負傷し、すでに休養日明けの第10ステージには参加しない選手も発表されている。

フランスのアレクシス・ビヤモーズ(AG2R・ラモンディアル)は、16分28秒遅れの区間164位で第9ステージを完走したが、残り60kmで落車した際、右肩甲骨を骨折していたことがゴール後の検査で分かった。彼は第10ステージをスタートしないと、すでに発表されている。

主催紙レキップによれば、ビヤモーズは写真を撮影していた観客とぶつかって転倒したのだと言う。

昨年総合3位のロマン・バルデが総合優勝を目指しているフランスのAG2R・ラモンディアルは、すでに第4ステージでアクセル・ドモンもリタイアしており、これでメンバーは6人になってしまった。

第9ステージでオーストラリアのリッチー・ポート(BMCレーシングチーム)と一緒に落車したベルギーのイェンス・ククレール(ロット・スーダル)は、大腿部を負傷したままレースを続け、16分9秒遅れの区間142位で完走した。しかし、彼は休養日の午後に行った検査で、腓骨上部も骨折していたことが分かった。

「靭帯が張っているため、彼の膝は不安定で、それでレースをすることが不可能になっている。我々は腫れを取るために余分な血液を排出する処置を施したが、解決策にはならなかった。ステージをスタートするオプションはない」と、チームドクターは説明している。

ククレールによれば、第9ステージの落車はミカエルバルグレン・アンデルセン(アスタナプロチーム)のチェーン・トラブルが原因だと言う。

第1週でリタイアした選手

■第2ステージ
SANCHEZ LUIS LEÓN (ASTANA PRO TEAM / ESP) DNF
GRMAY TSGABU (TREK - SEGAFREDO / ETH) DNF

■第4ステージ
DOMONT AXEL (AG2R LA MONDIALE / FRA) DNF

■第5ステージ
MATTHEWS MICHAEL (TEAM SUNWEB / AUS) DNS

米国のクラドックが1週目の敢闘賞を獲得

敢闘賞のスポンサーであるアンタルガスが、休養日に公式ツイッター上で今年のツール1週目の敢闘賞選手を決める投票を行い、第1ステージで落車して負傷したにもかかわらず、レースを続けている米国のローソン・クラドック(チームEFエデュケーションファースト・ドラパック・P/Bキャノンデール)が1位を獲得した。

2位はフランスのシルバン・シャバネル(ディレクトエネルジー)、3位はフランスのヨアン・オフレド(ワンティ・グループゴベール)だった。

第9ステージまでの総合成績

1. GREG VAN AVERMAET (BMC RACING TEAM / BEL) 36H 07’ 17’’
2. GERAINT THOMAS (TEAM SKY / GBR) +43’’
3. PHILIPPE GILBERT (QUICK - STEP FLOORS / BEL) +44’’
4. BOB JUNGELS (QUICK - STEP FLOORS / LUX) +50’’
5. ALEJANDRO VALVERDE (MOVISTAR TEAM / ESP) +01' 31’’
6. RAFAL MAJKA (BORA - HANSGROHE / POL) +01' 32’’
7. JAKOB FUGLSANG (ASTANA PRO TEAM / DEN) +01' 33’’
8. CHRIS FROOME (TEAM SKY / GBR) +01' 42’’
9. ADAM YATES (MITCHELTON - SCOTT /AUS) +01' 42’’
10. MIKEL LANDA (MOVISTAR TEAM / ESP) +01' 42’’

11. SØREN KRAGH ANDERSEN (TEAM SUNWEB / DEN) +01' 43’’
15. TOM DUMOULIN (TEAM SUNWEB / NED) +02’ 03’’

総合リーダーのマイヨ・ジョーヌはベルギーのバンアーベルマートがキープ (©Bettiniphoto)

2週目はアルプス山岳3連戦でスタート

第10ステージのコースプロフィール(MAP : ASO)
MAP : ASO
第12ステージのコースプロフィール(MAP : ASO)

北フランスから南東部のアヌシーに移動し、7月16日に最初の休養日を過ごした後、翌日からはアルプス山岳3連戦がスタートする。

7月17日は、アヌシーからル・グラン・ボルナンまでの158.5kmで、アルプス初日の第10ステージが行われる。コースにはカテゴリー1の峠が3カ所、カテゴリー超級の峠が1カ所含まれるが、頂上ゴールではない。

中盤に挑む標高1390メートルでカテゴリー超級のプラトー・デグリエール峠は、全長6kmで平均勾配が11.2%。ゴールのグラン・ボルナンにはにわか雨の予報が出ている。

総合争いの選手たちには、ライバルたちの調子を知るステージになるだろうが、落車で負傷したままレースを続行する選手たちには過酷な一日になるだろう。

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