ブリアトーレ、ハミルトンの今季F1タイトル獲得を信じる。「彼はベッテルよりも強い」

 2018年シーズンはこれまでのところフェラーリF1がドライバーズ、コンストラクターズの両選手権でトップに立っており、メルセデスはタイトルを防衛するうえで、最も厳しいシーズンを過ごしていることを認めている。

 今季も折返し地点に差し掛かった現在、ランキングではフェラーリが優勢であるが、ベネトンとルノーのチーム代表を務めた経験を持つフラビオ・ブリアトーレはルイス・ハミルトンがトップに立つだろうと信じている。

「単にこの2戦でメルセデスが運に恵まれなかったために、フェラーリは有利なスタートを切ることができたのだ」と、ブリアトーレはItalian Radio Capitalに語っている。

「今後もフェラーリが優勝するチャンスを得るとしたら、それはルイス・ハミルトンがミスを犯したときだけだ」

 今シーズンの残り11戦では、状況はハミルトンに有利に展開するだろうとブリアトーレは語る。

「ハミルトンは(セバスチャン・)ベッテルよりも強い。セバスチャンの方が苦労しなければ自分のマシンをコントロール下に置くことができない。ルイスはW09のリズムを掴んでいるために、楽に戦える」

 しかしブリアトーレは今年の4月、SF71Hはメルセデスに対抗できるだけのものになったとし、イタリアのラジオ局Raiに対して以下のように述べていた。

「フェラーリのマシンは以前のものより良くなっている。メルセデスと対等になったと言えるだろう」

 フェラーリが2019年のコンストラクターズタイトル獲得を望むのであれば、組織の改革が必要であるともブリアトーレは言う。特に、彼はキミ・ライコネンを放出すべきたとの考えを持っている。

 また現在ザウバーから出場しているフェラーリのジュニアドライバー、シャルル・ルクレールには、一流チームのマシンを与えた場合に何ができるのかを証明させてやるべきだとも話す。

「キミ・ライコネンを放出し、ルクレールを後任にすればいい。でなければ、コンストラクターズ選手権で勝つことはできないだろう。それだけのリスクを負えば、フェラーリも再度、戦いに参加することができるようになる」とブリアトーレは率直な意見を語った。

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