シマブンコーポレーション、労働安全衛生展に出展 「作業者見守りシステム」PR

 シマブンコーポレーション(本社・神戸市灘区、社長・木谷謙介氏)は、あす18日から20日まで東京ビッグサイトで開催する「メンテナンス・レジリエンスTOKYO2018 労働安全衛生展」に「作業者見守りシステム」を出展する。出展ブースでは製品展示のほか、転倒・転落時におけるデモンストレーションなども催す。

 同システムは、作業者一人ひとりの体表面温度や脈拍などの生体情報のほか、活動状況・周辺環境の各種情報を把握・フィードバックできるもので、センサー大手のアルプス電気と共同で開発を進めている。

 来年春ごろの営業販売を目指しており、鉄鋼メーカーのほか、化学・非鉄などの製造業、ならびに建設業など、幅広い分野を対象にPRしていく。

 同システムは作業者のさまざまな情報を検知するだけでなく、データを集積し、AIを活用することで体調不良の予測も可能となる。また、異常を近傍の作業者に通知する機能に加え、作業者本人が不調を感じた場合に本体モジュールにあるヘルプコールを押して通知することもでき、異常発生時における早期対応もできるようになる。また、「センサーおよび本体モジュールを既存のヘルメットに装着できる」「ゲートウェイを活用することにより、スマートフォンなどを利用する既存システムに比べ低コストで導入できる」など簡便性・コストパフォーマンスにも考慮し、設計している。

 シマブンは今年4月に同システムの専門部署を立ち上げたほか、今年6月からは3回目の実証実験も開始。これまでのテストは10数台で実施していたが、今回は数百台に増やし、開発ピッチを早めていく。また、今年8月末には同システムを体験できるデモ工場を加古川事業所に立ち上げ、導入を希望する企業向けに見学会を開催していく予定。

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