模擬裁判選手権県予選 高校生が「最終弁論」 長崎東高 本選へ 佐賀代表と来月対戦

 県内高校生による「模擬裁判選手権」の本県予選会が16日長崎市内であった。5校が参加し、刑事事件の被告の弁護人役として意見を述べる「最終弁論」に挑戦。論理性などを競った。県立長崎東高が優勝し、8月8日、本選で佐賀県代表校と対戦する。
 法曹界への理解を深めてもらおうと、県弁護士会が長崎地裁、長崎地検の協力を得て2015年度から開いている。16年度から佐賀県弁護士会と連携。両県予選会を勝ち抜いた代表校が本大会で対戦する。予選会には他に、純心女子、長崎南山、青雲学園、県立佐世保北が参加した。
 模擬裁判は、放火事件で逮捕・起訴された男の供述により、男の友人が起訴されたが、この男は無罪を主張しているとの想定。参加者らは友人の足取りからアリバイを主張したり、検察側が示した証拠の根拠を突き崩したりしようと試み、堂々とした様子で弁護人役を「熱演」した。
 優勝した長崎東高2年の江濱亮介さん(16)は「推測ではなく、証拠に基づいて立証していくところが難しかった。将来は検察官を目指したい」と話した。
 本選は8月8日、長崎地裁で開催予定。長崎東高が検察官役、佐賀県代表校が弁護人役を務める。

弁護人役として「最終弁論」に挑む高校生たち=長崎市築町、メルカつきまち

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