「みなし」入居者の孤立防げ 訪問聞き取りで交流 菊陽町

みなし仮設住宅の舟津生二さん(右端)を訪問し、熊本地震当時の体験談などを聞く住民ボランティアの女性2人=菊陽町

 熊本学園大の高林秀明教授と菊陽町社会福祉協議会地域支え合いセンターは、熊本地震で被災し、みなし仮設住宅などに暮らす被災者を地域住民らが直接訪問し、地震の体験談を聞き取る地域交流プロジェクトを始めた。

 住民との交流によって、みなし入居者の孤立化を防ぐことが目的。高林教授は「熊本地震では初の試み。自然災害が頻発する中、今後の被災地の参考になれば」としている。

 みなし仮設に住む被災者は自宅があった地域から離れ、民間アパートなどに分散。このため見守りが難しく、支援の手も届きにくい傾向にある。

 プロジェクトの対象は町内のみなし仮設の入居者と退去者、建設型仮設住宅(20世帯)の入居者の計148世帯。民生委員やボランティアの経験がある地域住民18人と学園大の学生十数人が、今月から2人1組で訪問を続けている。

 主な聞き取り内容は▽地震から避難時期までの状況▽みなし仮設などに入居してからの生活▽今後の見通し▽災害の教訓として伝えたいこと、など。1時間程度を目安に自由に会話をし、その後、日常的な交流に結び付けることが狙いだ。

 聞き取り内容は、記録集「震災体験の聞き書き-熊本地震のみなし仮設の2年間(仮)」にまとめる予定。支え合いセンターは、町外から転居してきた被災者の支援のきっかけにもしたいとしている。高林教授は「最大の目的は被災者と地域住民の交流。この取り組みで、被災者の孤立化を防ぎたい」と話している。

 支え合いセンターTEL096(284)1906。(田端美華)

(2018年7月17日付 熊本日日新聞朝刊掲載)

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