農家支援で洋菓子屋さん 山鹿市・アイス製造「パストラル」が特産品加工で直営店

山鹿の農産品を使った洋菓子を販売する「ricca」。左からパティシエの市原勇生さん、社長の幸夫さん、勇生さんの妻かおりさん=山鹿市
山鹿産のクリを使った看板商品のモンブラン

 熊本県山鹿市の業務用アイスクリーム製造のパストラルは14日、同市方保田に洋菓子店「ricca(リッカ)」をオープンした。特産のクリを使ったケーキなどを製造販売し、カフェも併設。農産物を加工して付加価値を高める6次産業化の“出口”を整え、地元農家の所得向上を目指す。

 パストラルは各地の農産品を生かした小ロット多品種のアイスが売りで、原料の6割を県産品が占める。農事組合法人を設立し、クリや無農薬米、ブドウを育てている。

 初の直売店は、担い手不足にさらされる農家の現状を打開しようと市原幸夫社長(66)が計画した。事業費は約1億7千万円。日本政策金融公庫の「事業性評価」融資を県内で初めて活用した。

 店舗264平方メートルに加え、クリ加工場66平方メートルを整備。東京の老舗洋菓子店で修業した三男勇生さん(28)がパティシエを務め、アイスやジェラート、パンも扱う。

 初日から大勢の客が詰め掛け、看板商品のモンブランや米粉入りマドレーヌを買い求めた。市原社長は「おいしい商品を直接消費者に届けて、事業の根幹となる農業の維持発展に貢献したい」と話している。

 午前10時~午後7時。火、水曜定休。TEL0968(41)9399。(河内正一郎)

(2018年7月17日付 熊本日日新聞朝刊掲載)

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