ホームラン・ダービー1大会221発は新記録 最長弾はバイエズ

ブライス・ハーパー(ナショナルズ)が史上3人目となる地元優勝を飾った2018年のホームラン・ダービー。3ラウンド合計の221本塁打は2016年の203本塁打を上回り、ホームラン・ダービー史上最多の本数となった(昨年は195本塁打)。全221本塁打の合計飛距離は16マイル以上となり、ナショナルズ・パークからオリオール・パーク・アット・カムデンヤーズまでの距離の半分に相当するという。ここでは2018年のホームラン・ダービーに関する様々な記録を振り返ってみよう。

まずは優勝したハーパー。決勝の最後の29秒で6本塁打を放ったハーパーは、18本塁打でカイル・シュワーバー(カブス)に並び、ボーナスタイムでの一発で優勝を決めた。この6本塁打のなかには440フィート以上の3連発が含まれており、残り8秒で放った一発は478フィート(この日のハーパーの最長弾)の特大弾。ハーパーは3ラウンド合計で440フィート以上の一発を15本放ったが、これはシュワーバーの14本を上回って出場全8選手中最多の数字だった。

そのハーパーを飛距離で上回ったのがハビアー・バイエズ(カブス)だ。バイエズは第1ラウンドでマックス・マンシー(ドジャース)に敗れたものの、この日の最長弾となる479フィートの一発を放って大観衆の度肝を抜いた。ちなみに、飛距離2~4位(478フィート、473フィート、467フィート)の一発はいずれもハーパーが放っており、コンスタントにパワーを発揮したという点ではハーパーが頭一つ抜け出していた。

シュワーバーは惜しくも決勝でハーパーに敗れたものの、3ラウンド合計で出場全8選手中最多となる55本塁打を記録。今季前半戦の最長飛距離は439フィートだったが、この日は440フィート以上の一発を14本も放ってみせた。リーズ・ホスキンス(フィリーズ)と対戦した準決勝では最初の8スイングで1本塁打しか打てず、敗退の可能性が高まりつつあったものの、5スイング連続本塁打を2度も記録するなど、猛スパートで見事に逆転。自慢のパワーを存分に見せつけた。

なお、ホームラン・ダービーでの地元優勝は1990年のライン・サンドバーグ(カブス)、2015年のトッド・フレイジャー(レッズ)に続いてハーパーが史上3人目。また、ナショナルズの選手がホームラン・ダービーを制するのは、前身のエクスポズ時代を含めてもハーパーが球団史上初めてだった。

© MLB Advanced Media, LP.