ICタイムカード導入 佐世保市が9月から小中校に

 佐世保市教委は17日、教職員の勤務時間を把握するため、9月から全ての市立小中学校でICタイムカードを導入する方針を示した。教職員が自らの働き方を見直すきっかけにし、時間外勤務の削減につなげたい考え。
 本年度の第1回総合教育会議で報告した。市教委によると、これまでは各教員が出勤時間や休暇の取得日数を報告書にまとめ、月に1度教頭などに提出して勤務状況を管理していた。
 今後は教職員にICチップを埋め込んだカードを配布。出退勤の際にリーダーにカードをかざすことで勤務時間を把握する。現在は市立黒髪小と市立鹿町中で試験運用中で、8月に各校に機材の配置や使い方の説明をしていく。
 会議では教職員の勤務状況も報告。4月に時間外勤務が80時間を超えた職員は小学校で15人、中学校で164人だった。小学校では管理職が会議や校務などで、中学校では一般の教員が部活動などで勤務時間が長くなる傾向があった。

教職員の勤務状況などについて確認した総合教育会議=佐世保市役所

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