独ティッセンクルップ、ケルクホフCFOがCEO昇格

 ドイツの鉄鋼・機械メーカー、ティッセン・クルップ(TK)は13日付でグイド・ケルクホフCFO(50)がCEOに昇格したと発表した。

 TKでは、ハインリヒ・ヒージンガー前CEO(58)が6日付で辞任し、後任のCEO選定が進められていた。

 監査役会のウルリッヒ・レーナー会長は声明で、安定性と継続性を重視しケルクホフ氏を指名したとしており、引き続きTKの事業転換を進める「ヒージンガー路線」が踏襲される見通しだ。

 ケルクホフCFOは2011年にヒージンガー氏がCEOに就任した直後、ドイツテレコム幹部からTKのCFOに転じた。ヒージンガー体制下で行われた数々の事業売却を支え、タタ製鉄と合意した欧州鉄鋼事業の統合でも主要な役回りを務めていた。

レーナー会長が辞任へ

 ドイツの鉄鋼・重機大手、ティッセン・クルップ(TK)は16日、ウルリッヒ・レーナー監査役会長(72)が今月末で退任すると発表した。

 レーナー氏は2008年にTKの監査役に就き、13年から会長を務めていた。ドイツの会社法では取締役会が業務執行、監査役会が最高意思決定機関として経営を監督する仕組みで、今月に取締役会長兼CEOと監査役会長の「ツートップ」が同時に代わることになる。

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