熊本地震で被災の町屋を元の姿に 熊本市「西村邸」で復旧見学会

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熊本地震で被災した西村邸の復旧工事について説明する建築士の中島孝行さん=熊本市

 熊本地震で被災した大正期の町屋「西村邸」(熊本市中央区西唐人町)の復旧が進んでいる。16日、現地で技術者向けの見学会があり、歴史的建造物の復旧に携わる建築士らに現状を紹介した。

 西村邸は1917(大正6)年築。城下町の風情が残る「新町・古町地区」にあり、市の景観重要建造物。2階建ての主屋、店舗として使われる蔵、防火用のれんが壁があり、熊本地震ではいずれも被災した。

 すでに蔵の復旧は終了。現在は、寄付金を元にした県の「被災文化財等復旧復興基金」の助成を受け、被災前の姿に戻すことを目指して、主屋などの復旧が進められている。完成予定は11月ごろ。

 現場の公開は、歴史的建造物の復旧のノウハウを共有するのが狙い。県内外の建築士ら約30人が、地震の揺れで外れた部材を元に戻した床の間や、亀裂が入った土壁を塗り直している飾り窓などを見学した。

 西村邸の復旧に取り組む福岡県八女市の建築士中島孝行さん(60)は「予算や工期、所有者の要望もあり、どこまで復旧するか悩むこともある。一人で考えずに周りに相談してほしい」と参加者の建築士らに呼びかけた。(中原功一朗)

(2018年7月18日付 熊本日日新聞朝刊掲載)

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