2018年オールスター・ゲームにまつわる様々な記録たち

オールスター・ゲーム史上最多となる10本ものホームランが飛び出した第89回オールスター・ゲーム。ナショナルズの本拠地ナショナルズ・パークで行われた夢の球宴では、これ以外にも様々な記録が誕生した。ここではそれらの記録を簡単に整理してみよう。

【2年連続同じ顔合わせ】
両軍の先発投手は昨年と同様、クリス・セール(レッドソックス)とマックス・シャーザー(ナショナルズ)の顔合わせとなった。2年連続で両軍の先発投手が同じ顔合わせとなるのは1939~1940年のレッド・ラフィングとポール・デリンジャー以来78年ぶり2度目のことである。

【3年連続の球宴先発】
セールはホワイトソックス時代の2016年から通算して3年連続のオールスター・ゲーム先発となった。3年連続でオールスター・ゲームの先発を務めるのはレフティ・ゴメス(1933~1935年)、ロビン・ロバーツ(1953~1955年)に続いて史上3人目の快挙である。

【本拠地開催の球宴で先発】
シャーザーは本拠地ナショナルズ・パークでのオールスター・ゲームに先発。エクスパンション時代(1961年以降)に限れば、本拠地開催のオールスター・ゲームで先発した投手はスティーブ・ロジャース(1982年エクスポズ)、ペドロ・マルティネス(1999年レッドソックス)、エステバン・ロアイザ(2003年ホワイトソックス)、ロジャー・クレメンス(2004年アストロズ)、マット・ハービー(2013年メッツ)に次いで6人目である。

【15年ぶりの一発】
2回表にアーロン・ジャッジ(ヤンキース)がシャーザーから先制弾を放ったが、ヤンキースの選手がオールスター・ゲームで本塁打を放つのは2003年のジェイソン・ジアンビ以来15年ぶり。また、ジャッジはオールスター・ゲームで本塁打を放った球団史上12人目の選手となった。

【初打席初本塁打】
3回裏にオールスター・ゲーム初打席を迎えたウィルソン・コントレラス(カブス)は初球をレフトスタンドへ叩き込んだ。カブスの捕手がオールスター・ゲームで本塁打を放つのは史上初の快挙だった。また、オールスター・ゲーム初打席初本塁打は史上19人目である。

【土壇場での同点弾】
2点を追うナ・リーグは9回裏にスクーター・ジェネット(レッズ)が起死回生の同点2ラン。オールスター・ゲームで9回以降に同点弾を放った選手は、1950年のラルフ・カイナー、1994年のフレッド・マグリフに続いて史上3人目である。また、ジェネットのこの一発によりオールスター・ゲーム1試合7本塁打の新記録が樹立された。

【チームメイトによる二者連発】
10回表にアストロズのチームメイトであるアレックス・ブレグマンとジョージ・スプリンガーが二者連続本塁打。オールスター・ゲームでチームメイトが二者連続本塁打を記録したのは、1975年にドジャースのスティーブ・ガービーとジミー・ウィンが記録して以来43年ぶり2度目の快挙となった。

【ア・リーグが久々の勝ち越し】
延長戦の末、第89回オールスター・ゲームを制したア・リーグは、通算対戦成績を44勝43敗2分としてナ・リーグを一歩リード。ア・リーグが通算対戦成績で優位に立つのは、1963年に17勝16敗1分となって以来、実に55年ぶりのことである。

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