神奈川県鎌倉市教育委員会は18日、定例会を開き、2019年度から教科化される中学校道徳の教科書に、東京書籍の「新しい道徳」を採択した。市立9校の生徒計約3500人が利用する見込み。
市教委は4月、鎌倉市の児童生徒にふさわしいものなど3点を採択方針に決定。教職員や保護者らでつくる検討委員会が、文部科学省の検定に合格した8社の教科書の特徴などを比較し、報告書にまとめた。
18日の定例会で、安良岡靖史教育長と教育委員4人はまず、高く評価する教科書をそれぞれ複数列挙。8社の中から、5人が共通して評価した東京書籍、光村図書出版、日本文教出版の3社に絞った。
その上で、「いじめや生命尊重、郷土について大切に取り上げている」「(教材に)豊富に盛り込まれた生徒の作文から多様な意見を得られ、考える力につながる」などの理由から、最終的に東京書籍を選んだ。
約90人の市民らが傍聴した。