「アイランドナガサキ」全面開業 愛犬と宿泊、家族向け客室も 長崎・伊王島

 長崎県長崎市伊王島町1丁目のリゾート施設「アイランドナガサキ」(旧やすらぎ伊王島)が18日、グランドオープンした。愛犬と一緒に宿泊できたり、家具や内装を子どもサイズで統一したりと趣向を変えた客室が特長だ。
 やすらぎ伊王島の指定管理者だった総合レジャー開発のカトープレジャーグループ(KPG、東京)が昨年4月、市から土地建物の移譲を受けた。伊王島港ターミナルを挟んで西側を「ガーデンエリア」として4月に先行してリニューアルオープン。今回再整備した東側の「ポートエリア」と合わせた総事業費は41億円。総敷地面積約11万6千平方メートルに計223の客室を備え、年間30万人の集客を見込む。
 愛犬同伴で泊まって食事もできる客室はツイン36室。平日1泊2食付きで大人1万3800円から、小・中型犬3千円、大型犬5千円(いずれも税別)。全長80メートルの天然芝ドッグランもある。
 家具や内装が子どもサイズの客室はフォース(大人2人と子ども2人)12室。このほか、旬の食材を使ったバーベキューレストランや焼きたてパンを提供するベーカリーを新設した。
 開業セレモニーには田上富久市長や十八銀行の福富卓専務らが出席。KPGの加藤友康代表取締役兼CEOは「(伊王島での開業以降)15年間で延べ223万人にお越しいただいたが、中長期的に運営を継続するには大きなリブランドが必要と考えた。長崎の名所、地方創生のモデルになるよう努力する」と決意を語った。

テープカットしグランドオープンを祝う関係者
グランドオープンしたアイランドナガサキのポートエリア=長崎県長崎市伊王島町1丁目

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