県、氏名公表基準なし 西日本豪雨、不明者の自治体対応

安否不明者の捜索を続ける消防隊員ら。氏名公表によって生存情報が寄せられ、安否確認が進むとの指摘もある=18日午前、広島市安芸区

 西日本豪雨による安否不明者の氏名公表を巡り、被災自治体で対応が割れる中、河野知事は18日、県に公表基準がないことを明らかにした。県は近年起きた災害で、個人情報保護の観点などから不明者の氏名を非公表としてきたが、今回の豪雨では公表により安否確認が進んだ事例もある。河野知事は「一定の考え方を整理する必要がある」と、基準の策定を検討する考えを示した。

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