カジノ誘致の是非「いまは言えない」 横浜市長、見解変わらず

 カジノを含む統合型リゾート施設(IR)整備法案について、横浜市の林文子市長は18日の定例会見で、「法案が成立しても私どもの姿勢は変わらない。(IR誘致の是非を)どんな時期に決めるのか、この段階では申し上げられない」と従来の見解を繰り返した。

 誘致を巡り、横浜の経済界から明確な立場を早期に表明するよう望む声も上がる中、林市長はギャンブル依存症への対策や経済効果、周辺地域への影響など、さまざまな観点から引き続き情報収集や検証を行っていく考えを強調。「(IRが)横浜市の将来のためになることなのか考え、情報収集しているところ。いつまで(検証する)とは申し上げられない」と語った。

 候補地とされる山下ふ頭について、港湾関係者らがカジノではなく大規模な国際展示場の整備を提案していることに関しては「一つの意見、考え方と受け止めている」と述べるにとどめた。

林市長

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