石木ダム建設予定地の映画「ほたるの川のまもりびと」 山田監督 里山の日常を知って 8月17~23日、長崎で公開

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 県と佐世保市が東彼川棚町に計画する石木ダム建設予定地の人々の暮らしを描いたドキュメンタリー映画「ほたるの川のまもりびと」(山田英治監督)が長崎市万屋町の長崎セントラル劇場で8月17~23日に公開される。18日に長崎市内で会見した山田監督は「美しい里山で暮らし続けている住民の、何げない日常や思いを知ってほしい」と呼び掛けた。
 映画は13世帯が暮らす同町川原(こうばる)地区を舞台に2015年秋ごろから約2年かけて撮影。住民が棚田で米作りに汗を流したり、父と娘がキャッチボールをしたりと、ありふれた暮らしや昔ながらの里山の風景を収めている。県内では昨年から45カ所で試写会があり、約4700人を動員した。
 山田監督は「ダム反対ではなく里山の暮らし賛成映画をつくろうと思った。(暮らしの)豊かな部分に共感してもらえるような」と明かした。反対を打ち出せば目をそらす人もいるし、分断が生まれるとの思いからだ。一方で予定地に住むということだけで長い年月、ダム問題と付き合わされる人たちがいた。「せつなくて悔しくて。川原で感じた不条理が映画を撮ろうと思ったきっかけ」と振り返った。
 東京など県外では次々に上映が決まったが長崎では難航した。「上映してほしいとの声が映画館に殺到してやっと公開できることになった。僕が体感したことを映画を通じて体験してみてほしい」と訴えた。

ドキュメンタリー映画「ほたるの川のまもりびと」(ぶんぶんフィルムズ提供)