石木ダム 早期完成を 川棚町民の会が県に要望

 県と佐世保市が東彼川棚町に計画する石木ダム建設事業を支持する「石木ダム建設促進川棚町民の会」の西坂保憲会長らが18日、県庁を訪れて、石木ダムの早期完成を求める要望書を中村法道知事に手渡した。
 同会は2008年に設立し、同町民有志約1600人で構成。反対地権者らが事業認定取り消しを求めた訴訟で、同地裁が棄却する判決を出したことなどを受けて、提出した。
 西坂会長は近年、異常気象で大雨が頻発し、西日本豪雨では死者と行方不明者が200人を超えたとして「川棚川がいつ氾濫するか分からない。安全に暮らすためにも早期完成は町民の切実な願いだ」と訴えた。
 中村知事は「これまでになかった集中豪雨が発生して甚大な被害が生じている。ダム完成を一刻も早く実現したい」と応じた。

中村知事に要望書を手渡す西坂会長(右)=県庁

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