「大阪で東京対決なんでやねん」―話題の巨人告知ポスターはなぜ誕生したのか

巨人-ヤクルト戦の告知ポスターが話題に【画像提供:読売新聞社】

京セラドームで巨人-ヤクルト戦開催、掲示中のポスターがユニークすぎる?

 7月25日(水)、26日(木)に京セラドーム大阪で開催される巨人-ヤクルト戦の告知ポスターが話題を呼んでいる。大阪環状線の各駅や京セラドーム大阪に掲示されたポスターは、オレンジ色のパンチパーマにヒョウ柄のハリセンをもったおばちゃんが「大阪で東京対決なんでやねん」とツッコミを入れているインパクトのあるものだ。このユニークなポスターを企画した担当者に話を聞いた。

 大阪で開催される巨人主催ゲームは毎年行われており、告知ポスターも制作されているが、今年はユニークなポスターが完成した。

「昨年は対広島戦でしたが、広島は大阪に比較的近いということで広島ファンの方にたくさん来ていただきました。関西には、京セラドームを本拠地としているオリックスだけでなく阪神もあります。そこに巨人の選手が出ているポスターを掲載しても埋もれてしまい、見向きもされないと思いました。そこで、立ち止まって見てもらうにはどのようなポスターを作ったらいいかを考えました」

巨人-ヤクルト戦の告知ポスターが話題に【画像提供:読売新聞社】

ポスターと同じ格好をした「おばちゃん」との撮影会も開催へ

 25日には「おばちゃんオレンジパンチ」、26日には「ヒョウ柄ハリセン」が来場者全員にプレゼントされるが、これは担当者の「大阪といえばパンチパーマとヒョウ柄」というイメージから商品化された。そして、このパンチパーマとヒョウ柄ハリセンをポスターにも使えないか考えたところ、大阪スタイルのおばちゃんにたどり着いた。

「まずはパワーポイントでおばちゃんを描きました。それをデザイン会社に見せたところ、バラエティー番組などでおなじみの浅見千代子さんが実際におばちゃん役を引き受けてくれることになりました」

 25、26日にはポスターと同じ格好をした浅見さんとの写真撮影会も行われる。SNSなどでポスターが話題になったため、写真撮影会ができないか浅見さんに声をかけたところ、快諾してもらえたという。担当者はこのイベントを集客のためではなく「来てくれたファンの方々に喜んでもらえるものにしたい」と話す。

「大阪での巨人主催試合は毎年行われていますが、今年楽しんでもらえたら、来年も来ていただけるんじゃないかと思いました。大阪の巨人ファンの方に、巨人のユニフォームを着て思いきり応援していただけたらと思います」

 撮影会は、25、26日に各4回、試合観戦者のうち、当日配布の整理券(先着)を入手した両日計1600人限定で行われる。(篠崎有理枝 / Yurie Shinozaki)

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