NIKEが新スパイク『ファントム ビジョン』を発表!デ・ブライネ、コウチーニョらが着用

ロシアの地でも大きな存在感を放ったNikeから、新たなスパイクが発表された。

Nike PhantomVSN

名前は『ファントム ビジョン』。

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ボールコントロールを重視したモデルで、2014年の登場以来親しまれてきた『マジスタ』に代わる新サイロとなる。

開発に関わったNikeのデザイナー、フィル・ウッドマン氏の言葉を交えながらこの新スパイクを紹介したい。

「ほとんどの足の形によく馴染んでフィットし、形を維持して伸びすぎることのない、シューズの内側に用いるクワッドフィットメッシュブーティを開発しました。クワッドフィットは足を締め付けることなく包み込んでくれます」

このようにウッドマン氏が語る『ファントム ビジョン』は、フライニットとクワッドフィットの2層構造が大きな特徴。

クワッドフィットは、通常の織り素材に見られるような斜め方向の伸縮がなく、繊維が4方向に伸縮することでプレイヤーの足に馴染み、全方向へのサポートを提供。これはユニークな繊維の性質と、それぞれの繊維の間に隙間があることにより作用するものだ。その隙間が足の荷重を分散させることにより摩擦を抑え、その結果、一人一人大きく異なる足の形にも関わらず、優れたフィットを提供できるようになったという。

「プレイヤーはスパイクを履き慣らすまでの大変さを当たり前だと感じています。しかし、ファントム ビジョンは新品でも試合にすぐに使える状態になっています」

優れたボールタッチを実現するため、フライニットアッパーに三角形の立体面をNSRL(Nikeスポーツ研究所)の研究データを元に配置。さらにこれらを引き立てるように、内側側面には三角形のデザインが大きく目立つように配置されている。

「この三角形は、踵骨、距骨と、第一中足骨頭という、足の3つの大きな骨の間の面をだいたい覆うように描かれています。これは私たちの研究によると、ボールコントロールにとってとても重要とされるエリアであり、この部分が直感的にわかるようにしています」

NSRLのテストでは、この三角の下部でボールを受けるほど、アタックを始めるときのボールコントロールがより正確になることが確かめられたという。

「このファントムのデザインについて考えているとき、きついスペースをすり抜けながら、同時に他の選手には見えていないアタックレーンを描くことができるようなプレイヤーを思い浮かべていました」

また、デザインには少人数制フットボールの影響も受けているとウッドマンは語る。

「私たちが思い描くファントム ビジョンを着用する選手は、ポジションがしっかりと確立されていない環境でもやすやすと動き回り、足でボールを取り回ししながら縦横無尽に動き回ることに慣れているプレイヤーです」

従来のスパイクのデザインはスケッチから始まることがほとんどだったが、『ファントム ビジョン』は、今までとは違うより良いもの作るため、ブーツの内部から構造が考えられている。今後、他のNikeフットウエアにも用いられる、新しい独自の製法に繋がっていくようだ。

デヴィン・デ・ブライネやフィリペ・コウチーニョらが着用する注目の新スパイク『ファントム ビジョン』。

日本では写真でコウチーニョが持っているブラックアウトバージョンと初期カラーのウルフグレー×ブラック×ライトクリムゾンが、8月2日から発売される。

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