金婚式彩る一枚 平戸で大阪の夫妻撮影 ふるさと納税特典

 長崎県平戸市のふるさと納税の特典プランを活用した金婚式用の記念写真撮影が同市内であり、大阪市在住の不動産業、松本行央さん(74)、好美さん(72)夫妻ら家族計12人が観光名所を巡りながら、人生の節目を彩る一枚に納まった。
 市のふるさと納税カタログに掲載される同プランは、撮影に関わるヘアメークや衣装、アルバム制作がセットになっている。市内の美容師や婚礼業者でつくる活性化グループ「平戸なでしこ会」(長嶋美智代表)が年3、4組を受け入れるが、夫婦だけで訪れる人がほとんどで、家族と一緒の撮影は初めてという。
 10月に結婚50周年を迎える松本さん夫妻。平戸の歴史や風景の魅力に関心を持った好美さんが、夫や3人の娘夫婦らへのサプライズプレゼントとして、ポイントをため申し込んだ。
 撮影があった15日、2人はモーニングとウエディングドレス姿で、亀岡神社や平戸大橋公園などに家族とともに立ち寄った。メーキャップした祖母の好美さんを前に、次女の大間知和奈さん(45)の長男、英篤君(6)は「とってもきれい」と笑顔を見せた。
 「積極的な性格」(行央さん)、「いつも優しく見守ってくれるところ」(好美さん)が互いに好きという2人。好美さんは「平戸は落ち着いたすてきな町。もう一度訪れたい」と話した。

金婚式用の記念撮影に納まる松本さん夫妻(中央)ら=平戸市、平戸大橋公園

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