『Sportskeeda』は15日、「クリスティアーノ・ロナウドのレアル・マドリーにおける9年間、9回の最も象徴的な時」という記事を掲載した。
昨季限りでレアル・マドリーを離れることが決まり、ユヴェントスでの新たな挑戦に臨むことになったロナウド。
レアル・マドリーでプレーした9年間で、彼が作り出した象徴的な瞬間とは?
伝説の得点王に
2009年にマンチェスター・ユナイテッドからレアル・マドリーにやってきたロナウド。
彼は初年度に9番という見慣れないナンバーを背負い、それに恥じないだけの得点力をいきなり発揮した。
最初に26ゴールを記録すると、2年目には34試合で40ゴール、3年目には38試合で46ゴールと数字を伸ばしていった。これまでリーガで3回の得点王に輝いている。
クラブワールドカップで比類なき成績
ロナウドのいるレアル・マドリーは、欧州やスペインを征服しただけではなかった。
FIFAが主催しているクラブレベルの世界的イベントで、ロナウドは4回の優勝を果たしている。レアル・マドリーでは3回だ。
しかもそのクラブワールドカップで彼は7回のゴールを決めており、2016年にはハットトリックも達成。大きな大会でこそ力を発揮した。
ラウールの記録を破る
相手はマルメで、ルーカス・バスケスの決定的なアシスト。ゴール自体は大したものじゃなかったかもしれない。
しかし彼はそれでレアル・マドリー最高の選手としての名前を歴史に刻み込んだ。
このクラブで323ゴールを決めたラウール・ゴンサレスの記録を破ったのだ。さらに現在では450までそれを伸ばしている。
ユヴェントス戦のオーバーヘッド
クリスティアーノ・ロナウドはチャンピオンズリーグで120点を奪った。そのうちレアル・マドリーでの試合に限れば107点だが。
その中には普通のものも、素晴らしいものもある。そして、ユヴェントスとの準々決勝で見せたゴールは他の者には不可能だろう。
ユヴェントスのファンですらも立ち上がり、スポーツでの輝きを尊重してライバルの選手に拍手を送ったほどだった。
批判をビッグマッチで黙らせる
レアル・マドリーのキャリアで素晴らしいスタートを切ったにもかかわらず、ロナウドはしばしば「雑魚専」と批判されてきた。
しかし、彼は2011年のコパ・デル・レイ決勝でのパフォーマンスでそれら全てを黙らせた。
1993年以来このタイトルから遠ざかっていたレアル・マドリー。バルセロナとの試合は0-0のまま延長へ。
しかし103分、アンヘル・ディ・マリアのクロスからクリスティアーノ・ロナウドがヘディングでネットを揺らし、勝負は決した。
ラ・デシマを導く
クリスティアーノ・ロナウドは、マンチェスター・ユナイテッドでCL優勝に貢献した。
レアル・マドリーは2002年に9回目の欧州王者となって以来、ラ・デシマ(10回目)のタイトルを切望していた。
ロナウド加入から5年がかかったが、ベンゼマ、ベイルとともに『BBC』が完成した。
2013-14シーズンのCL決勝、アトレティコ・マドリーとの試合は90分間抑えられたものの、最後にPKを決めた。この年、ロナウドはCL11試合で17得点を決めている。
カンプ・ノウでバルセロナからタイトルを奪った
2011-12シーズン後半戦のエル・クラシコは、リーガを左右するものになった。
勝ち点差が接近する中、ジョゼ・モウリーニョ率いるレアル・マドリーは敵地カンプ・ノウでのバルセロナ戦に臨んだ。
堅い守備を構築して戦ったレアル・マドリー。サミ・ケディラのシュートで先制するも、アレクシス・サンチェスに同点ゴールを許す。
最後に試合を決めたのは、『雑魚専』と批判されてきたクリスティアーノ・ロナウド。メスト・エジルのパスから決勝点を叩き込む。
カンプ・ノウで白星を奪ったレアル・マドリーは、勝ち点差を7に広げることに成功。リーガのタイトルを確固たるものにした。
ヴォルフスブルク戦のハットトリック
彼は48回のハットトリックを記録しているが、その中の7つがチャンピオンズリーグでのものだ。
最も重要なものは、2015-16シーズンのヴォルフスブルク戦であろう。この年のレアル・マドリーは、ラファ・ベニテス監督の下で苦しい立ち上がりになった。
しかもコパ・デル・レイでは出場資格がなかった選手を使ったことで失格に。ジネディーヌ・ジダン監督が招聘された時、チームは混乱の最中にあった。
ヴォルフスブルクとの準々決勝は、ファーストレグで0-2と敗北。まさに絶体絶命という中で迎えたリターンマッチで、クリスティアーノ・ロナウドはハットトリックを決め、逆転勝利に導いた。
これがなければ前人未到のチャンピオンズリーグ3連覇はなかった。それほど重要なハットトリックだった。
5回のバロンドール
サッカーにおいて壮大なカムバックはつきものだ。ベルギー代表は0-2から3-2に持ち込み、バルセロナはPSGに大敗しながら大逆転した。CL決勝ではリヴァプールがイスタンブールの奇跡を起こした。
ロナウドのバロンドールも、「逆転」だった。誰に対して?リオネル・メッシにだ。
メッシは2012年に4回目のバロンドールを取っていた。ロナウドはその時まだ1回だった。しかしその後2013、2014、2016、2017年に獲得し、5回に並んだのだ。
さて、6回目のバロンドールを獲得するのはどちらなのか?