街頭演説「人いない」 県議熊本市2区補選、猛暑で鈍い反応 低投票率を懸念

県議熊本市2区補選の期日前投票所。訪れる有権者はまばらという=19日夜、熊本市南区

 終盤戦を迎えた22日投開票の県議会議員熊本市2区補欠選挙(被選挙数2)。4候補の陣営ではライバルの動向もさることながら、連日の猛暑も相まって有権者の反応の鈍さを気にする声が目立っている。直近となる1997年の同市区補選は投票率24・51%と同市のすべての選挙を通じて戦後最低を記録。「史上最低の更新は避けたい」と各陣営ともに期日前投票などの呼び掛けを強化している。

 最高気温が今季最高の37・3度を観測した19日の熊本市。夕方、南区に車で遊説に向かった候補者の一人は、「暑さで人が外にいない」と街頭演説を断念した。13日の告示以降、同市で最高気温が35度に達しなかったのは1日のみ。同様の場面が各陣営で繰り返されている。

 県選挙管理委員会によると、同市の県議補選は97年を含め戦後4回あったが、投票率はいずれも20~30%台と、季節を問わず低調な傾向にある。

 加えて猛暑続きの今回は期日前投票でみても、投票日3日前の19日時点で、投票者数は有権者の3・8%に当たる6869人。統一地方選で行われた2015年県議選の熊本市2区(投票率52・15%)の同時期が1万9165人だったのに比べて大きく下回っている。

 選挙区内の地域別でも差が生じている。3候補の地盤である西区は2・4%に対し、1人もいない南区は1・7%(17日現在)。ある候補者は「南区では選挙があっていることさえ知らない人も多い」。今回は来年4月に統一地方選による改選が控えているという点も有権者の関心が低調な一因とみられる。

 子育て環境の充実や熊本地震の被災者支援、道路整備、農漁業振興などを公約に掲げた各候補。「投票率が低すぎれば当選しても有権者の信任を得たと胸を張れるだろうか」との声も。

 政党は街宣車を投入し選挙自体をPR。各候補者も集会ごとに期日前投票を呼び掛けるほか、フェイスブックなどの会員制交流サイト(SNS)で演説の様子を動画や写真で公開して、若年層や無党派層への働き掛けにも腐心している。

 県選管の林洋介総括書記は「地域の代表を選ぶ重要な機会。有権者には貴重な1票を投じてほしい」と話している。(県政取材班)

(2018年7月20日付 熊本日日新聞朝刊掲載)

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