宅地復旧一体的に 益城町・杉堂地区で着工

杉堂地区で始まった復旧工事の安全を祈願する関係者ら=益城町

 熊本地震で甚大な被害を受けた益城町杉堂で19日、擁壁が崩れるなどした宅地を一体的に復旧させる工事が始まった。年度内に完工し、住民は来年度から自宅を再建できる見通し。

 着工したのは杉堂の上古閑地区で、解体して更地となった12戸の宅地や町道を含む約1万7500平方メートル。被災した盛り土造成地を復旧・補強する国の事業を町で初めて活用し、擁壁の復旧や地滑り防止を施す。

 「10戸以上、被災面積3千平方メートル以上」が同事業の対象で、町は上古閑地区を含む39カ所で同様の工事を進める方針。少なくとも11カ所は年度内の着工を目指す。

 全体の総事業費は約150億円。半分を国が補助し、残り半分も交付税措置によって手当てされるため、町の実質的な負担は2・5%の見込み。宅地所有者の負担はゼロ。

 現地であった安全祈願祭には、約50人が出席。西村博則町長は「この事業を復興の起爆剤にしたい」、杉堂地区の吉本雄二区長(68)は「工事を見れば住民も元気が出るはず。早く安心して帰郷できるようになってほしい」と話した。

(立石真一)

(2018年7月20日付 熊本日日新聞朝刊掲載)

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