浜田知明さんに別れ 熊本市でしめやかに葬儀

浜田知明さんの葬儀で、遺影に向かって手を合わせる参列者=熊本市中央区

 17日に100歳で亡くなった版画家・彫刻家の浜田知明さんの葬儀が19日、熊本市中央区の豊住葬祭でしめやかに営まれ、親交のあった関係者が別れを惜しんだ。

 美術家や美術館学芸員ら約150人が参列。祭壇の両脇に、浜田さん自身をモチーフにした彫刻「杖をつく男」と、お気に入りの「飄々[ひょうひょう]」が飾られた。読経の中、参列者は穏やかな表情の遺影に手を合わせ冥福を祈った。

 熊本市の洋画家春口光義さん(84)は弔辞で「芸術の追求に生涯をまっとうした」、元県立美術館学芸員の井上正敏さん(66)は「作品は世界の美術史に刻まれる」とそれぞれ故人を送った。

 参列した熊本市出身の絵画保存修復家の岩井希久子さん(62)=千葉県=は、浜田さんの版画修復を手がけた。「戦争の真実を伝えようとした作品は人類の財産。もっと評価されていい」と話していた。

 浜田さんは上益城郡高木村(現御船町)生まれ。日中戦争の従軍体験を基にした銅版画「初年兵哀歌」シリーズで国際的な評価を得、彫刻も手がけた。(中原功一朗)

(2018年7月20日付 熊本日日新聞朝刊掲載)

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