国土交通省はこのほど、エコシップ・モーダルシフト事業の優良事業者３６社を表彰した。陸上輸送中心の物流システムから輸送効率に優れた海上輸送へとモーダルシフトしＣＯ２などの低減に貢献したとして、ＬＩＸＩＬ物流やアルミネ、三菱アルミニウムや子会社のエムエーパッケージングなどのアルミ関連企業も選定された。
三菱アルミニウムは富士製作所からのアルミコイルの輸送について、物流事業者と共同でモーダルシフトを推進。エネルギー使用原単位の低減に努めていることが評価され、昨年に続いての受賞となった。
三菱アルミ子会社で容器・日用品から食品包装材料、電子部品の産業資材まで、アルミ箔加工分野を手掛けるエムエーパッケージングは、ＬＯＡ（ライフサイクルアセスメント）評価により、環境に配慮した製品開発が重要視し廃棄物抑制、高寿命製品、省エネルギー製品の開発を推進している。輸送においては、トーエイアドバンスおよび須走運送が行う環境に優しいフェリーを活用した物流に理解を示し、物流事業者と共同し長年にわたってモーダルシフトを実施している。
アルミネは、自然環境に配慮してアルミ地金を溶解・成分調整し、各種材質の製品を製造し地球の環境保全に努めている。またかなり早い段階からフェリーを使った海上輸送に着目し、トレーラーによる「無人航送」システムに取り組んでいたことが評価された。ＬＩＸＩＬ物流は国内工場の再編に伴い、九州～東海間の木材輸送が発生したが、この生産物流を安定的かつ効率的なものとするため、船舶を利用した輸送体制を構築し、フェリーの定期航路利用をスタートした。
