インディアンスがパドレスからハンド&シンバーを獲得

先日行われた第89回オールスター・ゲームでパドレスから選出されたブラッド・ハンドはインディアンスのヤン・ゴームスを三振に仕留め、同じくインディアンスのマイケル・ブラントリーを内野ゴロに打ち取った。そして日本時間7月20日、ハンドがインディアンスへトレードされたことにより、この3人はチームメイトとしてポストシーズン進出、さらにはワールドシリーズ制覇を目指すことになった。

日本時間7月20日、インディアンスはプロスペクト捕手のフランシスコ・メヒアをパドレスへ放出し、ハンドとアダム・シンバーを獲得するトレードが成立したことを発表した。前半戦のインディアンスはリーグ2位の先発防御率3.46をマークしている一方、救援防御率はリーグ14位の5.28という惨状。ここ数年ブルペンを支えてきたコディ・アレンやアンドリュー・ミラーが防御率4点台の不振に喘いでいるほか、ザック・マカリスター(防御率5.65)、ダン・オテロ(防御率5.60)、タイラー・オルソン(防御率7.50)と総崩れ状態に陥っており、ブルペンの立て直しに向けて手を打った格好だ。

ハンドは2年連続でオールスター・ゲームに選出されているメジャーを代表するリリーフ左腕であり、今季はここまで41試合に登板して44回1/3を投げ、2勝4敗24セーブ、防御率3.05、65奪三振をマーク。故障離脱中のミラーが復帰すれば、ミラーとともにクローザーのアレンに繋ぐ役割を担うことになりそうだ。一方のシンバーは牧田和久のライバルとして注目されたアンダーハンドの新人右腕。メジャー1年目の今季はここまで42試合に登板して48回1/3を投げ、3勝5敗、防御率3.17、51奪三振とまずまずの成績を残している。

パドレスが中期~長期にかけて保有可能なリリーバーを2人も放出して獲得したのはMLB公式サイトのプロスペクト・ランキングで全体15位にランクインしているプロスペクト捕手のメヒア。今季メジャーでは1試合のみの出場で2打数ノーヒットにとどまっているが、高打率を期待できる打撃力と強肩は高く評価されている。打撃力を生かすために捕手以外のポジションで出場するケースも見られたが、パドレスは強打の捕手として育成する方針だ。

ハンドとシンバーがインディアンスのブルペン立て直しの立役者となるのか。メヒアはパドレスの期待通りに強打のスター捕手へ成長できるのか。両チーム、そして3選手の今後に注目したい。

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