【施設園芸・植物工場展2018】渡辺パイプ、大和鋼管、日建リースら出展

 施設園芸の最新技術や資機材が一堂に会する専門展示会「施設園芸・植物工場展2018(GPEC=ジーペック)」が先週11~13日、東京・有明の東京ビッグサイトで開催された。管工機材販売や温室の設計・施工を手掛ける渡辺パイプ(社長・渡辺元氏)、亜鉛めっき鋼管専業の大和鋼管工業(社長・中村慎市郎氏)、軽仮設リース業大手の日建リース工業(社長・関山正勝氏)らが出展した。

 GPECは、施設園芸と植物工場の2分野を取り上げる国内唯一の専門展示会で、隔年に開催されている。期間中、農業生産者や植物工場参入希望者・企業、食品・外食産業関係者など4万人を超える来場者が詰めかけ、各ブースで活発な商談が行われた。

 渡辺パイプは「もっと強い農業へ」というテーマで出展。高機能グリーンハウス制御盤ウルトラエースシリーズのフラッグシップモデルとなる新商品「ウルトラエースT」や八角ハウスと鉄骨ハウスを融合させた「ハイブリッドハウス」を展示した。また、会員同士が農業に関する課題や自社が提供できることを登録して互いをマッチングするWebサービス「アグリウィズ」を初めて紹介した。同社は主催者側の「環境制御技術コーナー」でも3日間プレゼンテーションを行い、多数聴講者が訪れた。

 大和鋼管工業は今回が初めての出展。従来材の2倍の強度を持つ農業ハウス用の高抗張力鋼管「STX」シリーズのサンプルなどを展示し、施工性や耐食性などをPRした。ブースで開催されたSTXと従来品の農ビ管の強度試験は、多くの来場者の関心を誘った。

 日建リース工業は、自社で開発して昨年10月からレンタル事業を始めた低コストの農業用ビニールハウス「48ストロングハウス」を展示。また、同じく建枠や筋交いなどの仮設材を使用した高床式砂栽培用の棚もサンプル展示した。

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