DeNAと提携結んだ豪州プロ野球キャンベラ「アジア市場進出への大きな一歩」

DeNAがABLに所属するキャンベラと戦略的パートナーシップの締結【画像提供:横浜DeNAベイスターズ】

今季からABLは北部と南部の2地区制に

 DeNAは18日、豪州プロ野球リーグ(ABL)に所属するキャンベラと戦略的パートナーシップの締結を発表した。これを受けてキャンベラ側は本格的なアジア市場進出を狙うことになる。

 今回のパートナーシップを結んだキャンベラは2012年-2013年シーズンを完全制覇した同リーグの強豪で、2013年に台湾で行われたアジアシリーズも制覇している。以前から日本人選手も受け入れており、過去には秋山拓巳投手をはじめ、主に阪神の選手が同チームのユニホームを着てプレーしていた。

 キャンベラの公式サイトでは「横浜DeNAベイスターズとの戦略的パートナーシップを締結できたことでアジア市場進出へ向けて大きな一歩を踏み出した」と紹介しており、今後はキャンベラだけではなく豪州球界全体の発展が期待される。

 ダン・マクマイケルCEOは「今回のパートナーシップ締結に非常に心躍らせています。我々は日本市場に注目し、積極的にコンタクトする最初のABLチームとなるでしょう」と喜びのコメントを発表。同時にキャンベラの試合を観るファンの増加にも期待した。

 ABLはすでに、2018-2019年シーズンから新たに韓国とニュージーランドを加えた8球団となり、リーグは北部と南部の2地区制となることを発表している。キャンベラは北部に所属し、ブリズベン・バンディッツ、シドニー・ブルーソックス、ニュージーランドチームと同地区となる。今回、DeNAの選手が派遣されるキャンベラでは豪州出身選手だけではなく、同じく提携を結んでいるパドレスとブルージェイズの若手選手たちと切磋琢磨することになるという。若手の成長著しいDeNAの選手たちが異国の地でどのようなプレーをみせるのか。オフシーズンはキャンベラの試合に注目だ。(豊川遼 / Ryo Toyokawa)

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