2人が初ロウニンアジ

 16日、那覇市在住の多和田真次郎さん(高校2年)は安謝の川でサメを狙って、午前9時20分から竿(さお)を出した。

 10分ほどして大物がヒット。リールからラインがすごい勢いで引き出された。大物と確信した多和田さんは、魚が走る方向へ走って追い掛けた。20分ほどしてうっすらと姿を表したのは、サメではなくて大きなロウニンアジではないか。近くにあったはしごで川に下り、ハンドランディングで引き上げた。これが人生初の112・5センチ、15・85キロのロウニンアジだった。

 宮古島在住の友利恵之さん(あららがま海美化釣琉会)は、タマンダービーの入賞を狙って16日に高野漁港で島ダコを餌に竿を出した。夜中に大物がヒット。ラインがすごい勢いで引き出されて痛恨のバラシ。

 翌17日もリベンジで午前3時から竿を出した。午前4時にチリンと鈴が鳴った。手持ちでアタリを待っていると竿が大きく曲がり、強めにドラグを締めたリールからラインが引き出された。ヒットした魚は沖に向かって50メートルほど走ったところで止まった。ポンピングでゆっくり寄せて来ると足下まで来て横に走りだし、そばで出していた竿の仕掛けに絡んだりと悪戦苦闘してギャフを打った。

 引き上げたのは、友利さんにとって初となる110センチ・24キロのプンガーラ(宮古での大型ロウニンアジの呼び方)だった。

 (おきなわ釣王国社・仲栄真修)

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