2015年夏にシャビ・エルナンデス、そして今夏にアンドレス・イニエスタがバルセロナを去った。2人はジョゼップ・グアルディオラ時代から史上最強クラスと言われたバルセロナの中盤を支配していた存在で、その2人ともがクラブを去ってしまうのは非常に寂しいものがある。
しかも、未だバルセロナは目立った後継者を獲得できていない。イヴァン・ラキティッチ、フィリペ・コウチーニョは成功と言っていいが、アンドレ・ゴメスやアルダ・トゥラン、デニス・スアレスらは失敗だ。
スペイン『MARCA』は「バルセロナは継続してタイトルは獲得しているが、スタイルは同じじゃない」と伝えており、チームスタイルはシャビの影響力が弱まったあたりから変わっている。中盤での支配力は明らかに落ちたと言えよう。
今夏にはグレミオからブラジル人MFアルトゥール・メロを獲得したが、同メディアはアルトゥールが中盤でどこまで影響力を発揮できるのか注目している。新シーズンもセルヒオ・ブスケッツ、ラキティッチ、コウチーニョらにばかり頼ってしまうのは問題で、イニエスタもいなくなったバルセロナの中盤がどこまで試合を支配できるのかは新シーズンの注目ポイントだろう。