国の文化審議会(佐藤信会長)は20日、長崎県西海市と佐世保市針尾島に架かる鋼製単アーチ橋「西海橋」を登録有形文化財にするよう林芳正文部科学相に答申した。
長崎県教委などによると、年内に登録される見通し。登録されれば、建造物に関する県内の登録有形文化財は128件、佐世保市は14件、西海市は初めて。
西海橋は1955年、5年の歳月と総事業費5億5千万円を費やして完成した。工事では海に支柱を設けず、両岸から組み立てたアーチを誤差なく中央で接合するなど最先端の技術が駆使された。長さ316メートル。アーチの径間243メートルは完成当時、世界3位だった。開通時は「東洋一のアーチ橋」と呼ばれた。
審議会は「渦潮の名所をまたぐ壮大かつ優美なデザインのアーチ橋。現代的な軽快さと古典的な安定感を併せ持ち、わが国の高度な橋梁(きょうりょう)技術を示す」と評価。登録基準である「造形の規範となっているもの」に該当するとした。
「西海橋」登録有形文化財に デザインと技術評価 文化審議会が答申
- Published
- 2018/07/21 00:13 (JST)
- Updated
- 2020/06/16 12:34 (JST)
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