世界女子ソフト 公式記録員で“出場”へ 長崎の高比良響さん 母から知識学ぶ

 長崎市の28歳の准看護師が世界女子ソフトボール選手権(8月2~12日・千葉)に公式記録員として“出場”する。長崎県ソフトボール協会員で国際大会の記録員を務めるのは初めて。高比良響さんは「しっかりと役割を果たしたい」と張り切る。
 昨年12月、千葉県内で2日間の試験があった。全国から40人が参加。試合の映像を見ながらスコアをつけ、ルールに関する筆記問題を解いた。合格者18人の中で、平成生まれは1人だけだった。
 元選手という訳ではない。還暦を迎える今もシニアと実年でプレーする父の影響が大きい。幼少期からグラウンドを訪れ、記録員をしていた母の隣で「見よう見まねで覚えた」。全国大会の公式記録員ができる資格も親子で取得。ソフトボール界では「高比良親子」として知られている。
 2014年長崎がんばらんば国体や、Neo長崎が出場している西日本リーグなども記録した。国際大会は勝手が違うが、今までの経験を生かして頑張るつもりだ。
 20年東京五輪を見据え、世界野球ソフトボール連盟にアピールするチャンスでもある。日本ソフトボール協会によると「現時点で記録員の人員は未定。地方に声が掛かる可能性は低いが、ゼロではない」。東京五輪は「観戦しようと楽しみにしている」という遠い世界。もしも携われたら。夢が膨らむ。

公式記録員として世界女子ソフトボール選手権に臨む高比良さん=長崎市

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