熱中症対策 水分補給、体の冷却を 服薬中など特に注意

あごの付け根の冷やし方を説明する熊本赤十字病院の岡野雄一医師。太い血管が通っており、体を効果的に冷やすことができる=熊本市東区

 猛烈な暑さが続く県内。熊本赤十字病院(熊本市東区)第一救急科副部長の岡野雄一医師は「暑さに体が慣れる前の7月いっぱいは危険」と話す。熱中症の予防や応急処置のポイントを聞いた。

 岡野医師によると、体に熱がこもると、腎臓から尿が出なくなる、肝臓が血液中の毒素を取り除けない、全身に栄養が行き渡らないなど、内臓の障害が同時に起こる。脳に障害が出ることもある。

 意識がもうろうとしていたり、汗をかかなくなったりしたら救急車を。大切なのは水分補給と体の冷却だ。

 水を飲む時はナトリウムの補給も。目安は水500ミリリットルに対し、食塩をひとつまみ。岡野医師は「暑くても朝食のみそ汁は、適切な塩分補給になる。水を飲む力がなくなる前に、十分な水分と栄養補給を」と提案する。

 体を冷やす時は保冷剤や氷をあごの付け根と脇の下、脚の付け根に当てる。太い血管が通っており、効果的に体を冷やすことができる。

 岡野医師は、凍らせたタオルを常備することをアドバイスしている。外出時に持ち歩けるほか、解けてぬれた状態で体に当てても「水の蒸発で体温が下がる」という。

 服薬中や持病のある人は特に注意が必要。一部の薬は汗が出にくくなる成分を含んでいる。高血圧や糖尿病など、発汗しにくい病気もある。

 アスファルトの路面は照り返しが強く、路面近くは大人の身長の高さより2~3度気温が高い。大人に比べ、体温調整が難しい子どもや車いすの高齢者はより危険が増す。岡野医師は「無理な外出は避け、外出時は途中の店や施設など、いざという時、暑さから避難できる場所を考えておくといい」と訴える。(林田賢一郎)

(2018年7月21日付 熊本日日新聞朝刊掲載)

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